riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">ヴォーリズ建築の百年</span>


ヴォーリズ建築の百年、読んでいます。

この本、読んで私の好きな、W・モリス、イギリスのアーツアンドクラフツ運動、日本の民芸運動 などとつながることがわかり、うれしいです。




神戸の小寺邸(関西学院大学教授)スパニッシュ様式


アイアンの見事な手すりを持つ階段、憧れます。



昨年、ようやく東華采館 で初めて食事しました。

この建築はもう何十年も前から知っていたのですが、その内部が大型カレンダーに載っていて憧れていました。


ヴォーリズは専門的な建築設計を学んでいないのに
1000を超える建物を造り、今も愛され残されているのが100もあるのは稀有のこと。

今、日本の現代建築で住んでみたい、見学したい建物はあんまりおおくないです。

正規教育学んだ方でもヴォーリズを知らなかったり。

京都の町屋 についての本も読んでいるのですが、明治に再建された町屋は隣近所とつり合いがとれるか、考えて作られたそうです。

今の日本の建築はそんな気持ちは伺うことはできませんね。
スペイン風イタリア風イギリス風?それぞれ思い思い。
焼き肉屋さんなどのけばけばしい外装の色、すぐ壊すんだと思えるほど安直な建物…ウーン。

アメリカ、カンザス州のヴォーリズ自身の生まれた家も顕在。

豪荘な洋館から質素な住宅、病院、教会(明治村に移築されている聖ヨハネ教会はお馴染み)、幼稚園、小学校、大学、和風住宅、デパート、(大阪大丸の外観は素晴らしいと思い写真撮ったのに中まで入らず、今、後悔しています。)ホテル、図書館、郵便局、軽井沢(朝吹邸やご自分の別荘)、韓国梨花女子大など幅広く多様。


やはりいい御顔です。
カルヴァン主義の家に生まれ、宣教師、教師、詩人、音楽家でもあったヴォーリズ、漢字の書、風景画、生物画も残っています。

日本人と結婚し帰化(この言葉はあんまり好きではないのですが)しても戦時中は軽井沢に隠遁を余儀なくされた。日本を愛して下さったのですね。

寝台車の洗面所の設計の不備や汚しても使いぱなしで吹きもしない乗客にも言及。ちょっとふけばあとの人が気持ちいいのに。
これは私も感じます。特に和風トイレ。

建築事務所の木彫りの可愛い椅子、窓も私好みです。

自伝の題が「失敗者の自叙伝」 ここまで謙虚な方なのですね。