riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">伝説の名優たちその演技の力</span>





アジアの映画 族譜(戦前の日本は朝鮮半島の人々の土地や言葉、苗字も奪っていました!) などを紹介してくれた佐藤忠男 さんのラジオ番組です。実際の放送は聞いていないのですがテキストを買いました。

皆さんはデンマークの映画ミフネ (99年)ってご存知ですか、兄弟愛の映画。弟は知的障碍者である兄の面倒を見ているのですが苦しくなると幼いころ「ミフネごっこ」をして遊んだ事を思い出して元気を出すというのです。
「ミフネは強くて絶対あきらめない七人目のサムライなんだ!」

七人の侍三船敏郎の演技がデンマークの子供たちまで元気ずけていたとは、うれしい実話です。

クロサワ映画で一番好きなのが「七人の侍」です。三船の「静かなる決闘」もいい映画です。

静かなる決闘 は軍医だった男が手術中のミスで兵隊の梅毒に感染して婚約者にも言えず結婚を断り悩む姿が描かれます。

尊敬する 熊井啓監督の「深い河」 では戦争中、戦友の命を救うために死体の肉を食べさせようとして生き延びた元兵士が深く悩み耐え続けた男性を演じました。

貧しい人からは治療費を取らない「赤ひげ」 も印象的です。最近宝田明主演のミュージカル赤ひげが上演されたそうです。

三船は1920年、中国の青島生まれ。佐藤さんの奥さまがパーティで中国人との話が通じなくて困っていたら、三船さんが遠くからやってきて通訳してくれたそうです。とても親切で気配りする方で、中国人との友好親善などを特に大事にしていたそうです。これもうれしい話です。

前に三船の家の前で掃除しているおじさんが三船本人だったと読んだことがありますが。

俳優業も本意ではなかったそうですが三船さんが俳優になりファンとしては幸せでしたね。

「映画スター自叙伝集」という本で

いざこれからという年になったときに、兵隊行きだった。単純だった私はそれが父母との永遠の別れになるとは知らずに、張り切って、人殺しに出かけて行ったのである。むせかえるような革のにおいと汗と油と男ばかりのむっとするような体臭に、いやがうえにも殺伐な気分にかりたてられて、悪夢のような六年間、転々と捨て鉢な兵隊生活を続けたのであった」

部下には優しく、上官には抵抗する頼もしい男だったそうです。

映画評論の第一人者・佐藤忠男氏が選ぶ、世界の映画史上に残るスター12人。彼らの生きざまはもとより、その作品に描かれた登場人物の喜怒哀楽を通して、人生におけるかっとうや決断など、人間の心理に迫り、ときに頑固で、ときに移ろいやすい、複雑な心のあやを探りたい。スターであるが故の栄枯盛衰・光と影を浮き彫りにする。

<内容>
例えば、世界の人気を集めた俳優の代表ともいえる(1)チャーリー・チャップリンは、幅広い層に受け入れられる芸とキャラクターを持っていました。晩年の傑作「ライムライト」では、老いた喜劇俳優にふんし、将来に絶望した若いバレリーナを再起させて行くが、そこには笑いを超えた人情があり、しみじみと人生の意味を語る、滋味あふれた言動の数々には、人としてのあり方…周囲への感謝や目的にまい進する強さ…が描かれている。チャップリンが映画に込めたメッセージを通して、人種や国境を超えた人間の心模様を再考したい。
他には…(放送順)
(2)ゲーリー・クーパー「誰が為(ため)に鐘は鳴る」(古きよきアメリカ人の理想像)
(3)ジャン・ギャバン「ヘッドライト」(演技に息づく庶民気質)
(4)イングリッド・バーグマンカサブランカ」(真の芸術への飽くなき情熱)
(5)三船敏郎羅生門」(謹厳実直なる大スター)
(6)田中絹代「愛染かつら」(最後まで輝き続けた大女優)
(7)笠智衆「晩春」(気取りなき善意)
(8)原節子青い山脈」(戦後日本のかれんな希望)
(9)マリリン・モンロー「ナイアガラ」(虚像に覆いつくされた孤独)
(10)ジェームス・ディーン「エデンの東」(反抗する若者たちのカリスマ)
(11)ソフィア・ローレン「ひまわり」(前を見据える力強さ)
(12)安聖基「曼荼羅(まんだら)」(韓国の国民俳優)

私は韓国映画とこの安さんのファンでもあります。この「曼荼羅(まんだら)」テレビで放送してくれないでしょうか。
安聖基アン・ソンギは五歳の子役でデビュー、熊井監督の「眠る男」
シルミド」「光州5.18」「酔画仙」「ピアノを弾く大統領(チェジュウと共演)」など観ました。

モンローの「バス停留所」は素晴らしいと思っていたら佐藤さんも絶賛です。コメディ、ミュージカルのモンロー素敵でした。