<span itemprop="headline">熊谷守一の猫の絵</span>
この盲目の猫とのツーショットいいですね。猫がほほ笑んでいるように見えます。
友人がオークションに熊谷守一の絵が出ていると教えてくれました。
観に行ったらリトグラフで15000円から。ここのオークションはちゃんと描いてる絵でも安いのですがこれはどうでしょうか。そこねが高いと誰も手を挙げません。
掛け軸や抹茶茶碗も売れません。
ちょうど図書館で熊谷守一の猫の画集を借りています。
愛知県美術館の木村定三コレクションでたびたび表紙の白猫は拝見しています。
最初見た時は簡単に描けそうで贋作も多い絵という印象でした。
でも嘘をつかない動物が好き、とおしゃるぐらいで行き物の生命観、猫の気持ちがあふれていますね。
画伯の膝の上で眠っているところをスケッチ。背中を丸めて寝ているのがだんだんと絵になっていく途中を観て奥様が「でんでん虫」ですかと尋ねた絵。
猫ってこういう鼻して爆睡してますね~笑
実子のない第二夫人が自分の勢力を確かな物とするために三歳の時、母や祖母と離され父の第二夫人の元に引き取られたとは
祖母が呼び戻し、大人の都合で付知と岐阜を行ったり来たり。
二人の妾の勢力争い、異母兄弟、陰口をきく使用人の中で人間の裏を見せつけられ
[自分は自分」「どうしたら争いのない生き方ができるだろう」と。
二十歳で今の東京芸大西洋画科に入学。
個性が強くて周囲から浮いていた青木繁 (好きです)とは心を割った交流があった。
青木の28歳での窮死に「生きているのが嫌になった」と話した。
自らも貧しいなか猫の代わりにネズミを取ったり、ネズミを飼い慣らしたり、みみずくを飼ったり。ミミズクには高価な牛肉を食べさせたと言う。
追記
文化勲章辞退 さすがです。
「別にお国のためにしたことはないから」
「残り少ない命をせめて自分のやりたいようにいかしてくれ」
「92歳の五月、勲三等叙勲の内示があるが辞退。
私は勲章に等級があるのが解せません。
熊谷さんは1977年に97歳でお亡くなりになられました。動植物と暮らしたことやその風貌から「仙人」 と呼ばれ多くの文化人を魅了しました。