riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">「ミツバチの羽音と地球の回転」と『 ヒバクシャー世界の終わりに 』</span>




   

私はまだ「ミツバチの羽音と地球の回転」しか観ていませんがお知らせします。
一番怖いと思っているのが原発の事故です。



原発建設反対のために全国からカヤック隊が集まって反対派を支援したことでニュースなどにもなった祝島。瀬戸内海に浮かぶ祝島の人々は今も目の前の田ノ浦に建とうとしている原子力発電所の建設に対する反対運動を続けている。『ミツバチの羽音と地球の回転』はそんな祝島に暮らす人々の姿をとらえ、そこから日本人と日本という国土とエネルギーの関係について考え、持続可能な未来の姿を描こうという映画だ。本当に本当に多くの人に見て欲しい。

この映画の主人公のひとりとなるのは、いったん祝島を出てから島に戻ってきた山戸さん。浜でひじきを採り、山でビワを作り、島の特産品をインターネットで販売して祝島の産業の活性化を図っている。彼の父はずっと原発反対運動のリーダーとして活動をし、彼もまたその活動に心血をそそぐ。高齢化が進む祝島原発反対運動の中でただ一人の若者といえる彼をカメラは追う。

反対派を取り巻く状況は厳しい。祝島は上関原発が建てられる長島と同じ上関町に属し、祝島では反対派が9割を占めるが、町議会では賛成派が優勢であり、祝島の反対派の声は届かないのだ。それでも彼らは訴え続ける。それは原発が彼らの生活を直接に脅かすからだ。祝島の人々の生活は漁業と農業にかかっている。環境の破壊と風評被害はそれをすべてダメにしてしまう。一本釣り専門の漁師は何十年もやっていても潮を完全に読むことは出来ないと言い、冷却水が放出されたら潮がどう変わり、生き物がどう変わるかはまったく予想がつかないと語る。

そして、田ノ浦は生物多様性の宝庫でもあり、微妙な温度の変化がこの地域の生態系にどのような影響をもたらすかも予想し難いのだ。彼らはせいいっぱい生きている。しかし、原発ができたらすべてが変わってしまう可能性が高い、それがわかるから観る者は彼らに共感する。

どうしたら島の人たちの生活を守れるのだろうか? そんな疑問を観る者に抱かせたまま、映画の舞台はスウェーデンへ飛ぶ。スウェーデンには自前で風力発電用の風車を持ち、エネルギーを自給している小さな自治体がある。大規模な発電所に頼らない持続可能な暮らし、それがここでは実現している。電気自動車、環境裁判所、電力自由化といったトピックに日本がこれから進むべき道についてのヒントが隠されている。



 


世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。ヒバクシャはこの57年をどう生きてきたのだろうか。原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきただろうか?ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?
この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療もなく、そして私の目の前で亡くなって行った。その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。
広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴えてきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバクシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。
また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によって世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカのハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界でも最大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの放射能によってヒバクシャとなっている。
この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目に見えないが確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来へのメッセージに耳を傾ける。


みなさまへ          西英子です。

  【 鎌仲ひとみ監督の映画上映関連のお知らせです 】

映画ミツバチの羽音と地球の回転を観たとのメールをいただき、
たいへんうれしいです。
上映はシネマテークで11月5日まで、10時30分~ と14時40分~
です。どうぞお見逃しなく。

・27日の夜に上映後、鎌仲ひとみ監督のトークがあり29人の参加が
ありました。呼びかけた私としてもほっとしました。ロビーで7時45分から
9時頃までみんなで話し合いました。私がCOP10の会場でチラシを
配った若者たちも来てくださいました。
祝島の「びわ茶」や「ひじき」は有名になったのですが、島の人たちは
闘争でいそがしくて仕事ができず品切れ状態だそうです。

・10月10日「鎌仲ひとみ監督の講演会」に来てくださった方々からの
カンパ 4万1600円は カヤック隊の大泉その枝さんにその場で渡し
ました。それとは別に上映実行委員会から4万円を「祝島島民の会」
へカンパしました。

・鎌仲監督の作品の上映会を下記のように行います。参加費は現地へ
払いこみます。カンパは集めませんから、ひとりでもたくさんの方のご
参加をお願いします。
島民の方が闘争のために漁船を1日動かすと油代が1万円かかるので、
運動資金がたいへんだそうです。

映画 
『 ヒバクシャー世界の終わりに 』 上映会 鎌仲ひとみ監督
   
    環境映像祭グランプリ受賞 作品


日 時: 11月13日(土) 午前10時~12時
      11月14日(日) 午前10時~12時
    2日間上映しますので、ご都合によい日にご覧ください。

会 場: 伏見ライフプラザ 12階 第1研修室
参加費: 700円


転載元: 猫と薔薇、演劇、旅ファン