riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">シネマ歌舞伎片岡仁左衛門女殺油地獄</span>



 



なんという仁左衛門丈のかっこよさ、若さでしょう。目などの演技に釘ずけです。

有名なお芝居で以前にテレビの舞台中継を見たことがありますが、歌舞伎座のさよなら公演にもいけなかったのでシネマ歌舞伎を鑑賞しました。

素晴らしい迫力です。現代に通じる若者の過ちですがこれは現代劇にしてはならないと仁左衛門丈。

以下は引用です。

歌舞伎座さよなら公演六月大歌舞伎、昼の部で『女殺油地獄』を一世一代にて勤める片岡仁左衛門が、舞台への思いを語りました。



 平成10年歌舞伎座で『女殺油地獄』の与兵衛を勤めさせていただいた時、これが最後という思いでおりましたが、皆様にもう一度とお声を掛けていただき、この度改めて一世一代で勤めさせていただくことになりました。

 『吉田屋』の伊左衛門や『封印切』の忠兵衛などは、若いときよりも歳を重ね色々な芸が身についてきた方が良い作品となります。でも『女殺油地獄』の与兵衛は、たとえば現代の扮装でやってもおかしくないお芝居ですし、私の中では、ある程度の若さが必要なお役だと思っています。



 
与兵衛は、殺しの間の心理の変化をいかに演じていくかというところが面白いんです。最初は無我夢中で震えている、そのうち段々と落ち着いてきて、そうすると今度は殺しを楽しみ出す、最後にお吉が死んでしまうと逆に怖がり出す。

 口から出任せを言っても与兵衛自身は嘘をついている気はないんです。その時の気分で心持ちがころころ変わっているだけ。さらに、ツッパリ屋でとにかく見栄ばっかり。そして捕まってから、殺した人の周りに悲しむ人がいるということにようやく気がつく、今の犯罪者にもそういうところがあるようですね。



 『女殺油地獄』を現代版に書き換える方の中には、お吉と与兵衛は精神的な恋愛がなくてはいけないとおっしゃる方がいますが、私のやり方はそうではありません。私たちが子供の頃、関西に住んでいる近所のおばさんやお姉さんとは、それこそ家族のような付き合いをしていました。二人は特に油屋の仲間ですし、関西に住んでいる方ならそういった間柄も、よくおわかりになると思います。

 回数をかさねることで、色々な事に気がつき、与兵衛の気持ちも良く理解できています。現代の青年にも通じるものの多いお芝居ですが現代劇ではやってはいけない、大阪のお芝居の芸とリアルの兼ね合いをいかに表現していくかが大切だと思っています。




シネマ歌舞伎」第13弾となる最新作、『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』が、6月18日(土)より東京・東劇、愛知・ミッドランドスクエアシネマにて先行公開、6月25日(土)より全国公開されます。

 300年を経て現代に通じる、若者の孤独と狂気を描いた、美しき地獄絵――。

 このシネマ歌舞伎作品は、片岡仁左衛門が1964年に初演し(当時 片岡孝夫)、出世作となった演目で、仁左衛門が当り役の河内屋与兵衛を勤め、子・孝太郎、孫・千之助、親子三代での共演も話題を呼んだ、歌舞伎座さよなら公演の名舞台です。

 題名に"油地獄"とあるとおり、借金に追いつめられた与兵衛が衝動的にお吉を殺害する場面で、油まみれになりながら見せる立廻りは、一つの大きな見せ場となっています。
 高画質ならではのシネマ歌舞伎で、臨場感あふれる迫力の舞台をたっぷり堪能していただけます。

 6月18日からの先行公開に引き続き、翌週25日からは全国34館(4月現在)の公開が決定!
 片岡仁左衛門歌舞伎座さよなら公演の名舞台、見逃してしまった方はもちろん、あの感動をもう一度という方もぜひ、今回の上映をお見逃しなく!