<span itemprop="headline">名古屋の荒子観音円空仏公開</span>
池に舞い落ちた桜の花びら、どこの庭かと思いませんか。
月に一度、第二土曜日のみ午後1時から4時まで公開
鉈薬師ここも撮影禁止です。
二体の仁王像は、大きな木曽ヒノキを寺近くにあった池に浮かべて彫ったとされる。その 木片を使って観音菩薩、釈迦如来、不動明王などの仏像や柿本人麻呂像や民間信仰 の神々など大小さまざまな像を彫ったという。このうち1020余体の円空仏...
修験、遊行僧であったという円空は、観音寺十世円盛と親しく、たびたび寺を訪れ仁王像を初め、約1240体の円空仏が残されています。
木像を彫り続けるのは、円空にとって「造仏作善」の行であり、円空が彫ったこれらの像は、仏の本質である「さとり」と「すくい」の両面を備えています。円空独自の造形美とノミさばきが見事で、心のわだかまりをきれいさっぱり削り取ってくれるような作品です。
国指定重要文化財 多宝塔
円空は生涯に12万体の仏像を彫ったと伝えられる。現存するものでも5000体を超える。 円空仏は全国に所在し、北は北海道・青森、南は愛媛県までおよぶ。 その中でも、飛騨、美濃地方の各地には、円空の作品と伝えられる木彫りの仏像が数多く残されている。うち愛知県内で3000体以上、岐阜県内で1000体以上を数える。 多作だが、作品のひとつひとつがそれぞれの個性をもっている。
円空仏はデザインが簡素化されており、ゴツゴツとした野性味に溢れながらも不可思議な微笑をたたえていることが特徴で、一刀彫という独特の彫りが円空仏の個性を引き立てている。一刀彫というのは鉈一本で彫り出した事に由来するが、実際には多数の彫刻刀によって丹念に彫られており、鉈で荒削りで彫ったに過ぎないというのはただの宣伝である。円空としては民衆が気軽に拝める、現代で言えば量産型の仏像として製作し、野に置かれる事を望んでいたのだが、そのデザインが芸術的に高く評価されたため、大寺院で秘仏扱いされる事もあった。