<span itemprop="headline">29年前の4月26日…その日が私の脱原発の原点</span>
29年前の4月26日、ロシアのチェルノブイリ原発で過酷事故が発生しました。
放射能の飛散は各国に及び、まだその前年に次男を出産したばかりの私は、食べ物に含まれている放射性物質のことがとても気になる日々を過ごしました。
それまでも原発には漠然とした不安があり、稼働には反対の気持ちを持っていましたが、「反原発」の意思表示をしなければとはっきり意識するようになったのは、あの事故がきっかけでした。
私が当時思っていたのは、廃棄物処理の問題が解決していないのに、たまり続ける核のゴミをどうしていくのか、という事。もう一つは、原発作業員と言う、被曝覚悟で仕事をしなければならない方々の存在、その方々が健康を害する危険を冒さなければ稼働できない原発に対する疑問、その差別構造への異議でした。当時は過酷事故が起こったら、その地にもたらされる甚大な被害も、反対の大きな理由の一つでしたが、日本でチェルノブイリの様な事故は起こらないのではと言う「安全神話」に幾分自分も毒されていた気がします。
決して忘れてはいけない29年前のこと。その事故が起こった4月26日。各地で「脱原発」の集会やデモが行われたよう。北海道新聞が、その模様を伝えていました。ルドルフとイッパイアッテナさんも記事にされていました。
原発再稼働に反対 札幌 チェルノブイリ29年、市民団体が集会
1986年4月の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故から29年となる26日、「チェルノブイリデー市民集会」が札幌市中央区の大通公園で開かれ、約300人が参加。来月5日で運転停止から3年となる北海道電力泊原発の再稼働反対を訴えた。
福島の原発事故から4年、ドイツでも反原発デモが行われています。
https://www.youtube.com/watch?v=guy4EEFZ8Z4
関西きんじょすくいの会主催の「元気いっぱいびわこキャンプ」という東北の被災地の子どもたちのための保養キャンプが震災後毎年行われています。昨夏実施のキャンプも無事に終了。僅かな支援をしている私にも参加者やスタッフの声が集められた報告集がいつも届きます。~2月にお送り頂いた冊子添え書きの文章より
「(前略)関西きんじょすくいの会は、今後も福島や宮城の子どもたちを招いて、第6回目となる保養キャンプの実施を検討中です。3.11からまもなく4年が過ぎます。時間を経て、忘れられること、明らかになること、東電による原子力発電所事故はまだ終わる見通しは立ちません。「原発事故や放射性物質による汚染、健康被害の問題は、福島や宮城だけの事じゃない。日本に住む私たちみんなの問題なんだ」という認識のもと、引き続き現地に暮らす人々が、見通しの立たない不安な生活の中で孤立しないよう、東北と関西で更なる交流を深め、発信・支援を日常的に行いたいと考えております。
2015/2/15 関西きんじょすくいの会
転載元: “わが谷は緑なりき”~私の映画ノート