riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

日常描いただけで逮捕!恐ろしい時代に

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学生が寄宿舎でレコード鑑賞したり、勤労動員中の休憩時間に
寝そべって話をしたりする姿を描いた2枚の絵が証拠となり、
1941年に逮捕された松本五郎さん、20歳だった。
 
何回もこの画像が消えてしまいます、なぜでしょうか
 
すぐには取り調べが始まらず留置場で1ヵ月放置された。どぶ鼠が走り回り湿った布団にはシラミがうごめいていた心身ともに衰弱したころ取り調べがはじまった。
 
攻防 共謀罪法案> 治安維持法師範学校生にも
勤労動員の休憩時間に寝そべって話をする学生を描いた松本五郎さんの作品。この絵が証拠とされ、逮捕された
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/images/PK2017052002100157_size0.jpg
 
師範学校生の時に治安維持法違反容疑で逮捕された松本さん=北海道音更町
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/images/PK2017052002100158_size0.jpg
 犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案が衆院法務委員会で可決された。政府は「テロ対策」と強調するが、一般市民が捜査対象となる不安は国会審議で解消されていない。北海道音更(おとふけ)町の松本五郎さん(96)は師範学校生の時、日常生活を絵に描いただけで、治安維持法違反容疑で逮捕された。「また、人の心の中まで取り締まる恐ろしい時代が来るのか」と危ぶむ。
 学生が寄宿舎でレコード鑑賞をしたり、勤労動員中の休憩時間に寝そべって話をしたりする姿を描いた二枚の絵が証拠となり、一九四一年九月、二十歳の時に逮捕された。師範学校五年で美術部長だった。生活をありのままに描き、生き方を考える旭川市師範学校や旧制中学の学生らの活動が、権力の側から「世の中を批判的に見る反抗的な思想を生む」とみなされた。逮捕者は松本さんを含め二十七人に上ったとされる。
 旭川署に連行されたが、取り調べはすぐ始まらず、留置場で一カ月余、放置された。ドブネズミが走り回り、湿った布団にはシラミがうごめいていた。
 心身とも衰弱したころ、取り調べが始まった。特別高等警察特高)の取調官に「共産主義を信じて啓蒙(けいもう)活動をしただろう」と言われ、否定したが「警察をなめる気か」と怒鳴られた。取調官の意に沿うまで何度も書き直しをさせられ、捏造(ねつぞう)された自白調書ができた。
 逮捕から三カ月後、旭川刑務所の思想犯の独房に。いつか分かってくれるという思いは、調べを受けるうちにあきらめた。「言いなりになってでも出たい」と願った。一年後に釈放され、翌年「懲役一年六月、執行猶予三年」の判決を受けた。
 逮捕体験を思い出すのがつらかったことに加え、偏見が怖くて長年、話せなかった。「政府や時代の空気にそぐわないものは徹底的に取り締まられた。人権なんてなかった。共謀罪も、普通の市民の活動や内心まで取り締まることが目的のように感じてならない」と心配する。
 今の日本の向いている方向に危機感を募らせる。「この国は歴史を忘れ、いつの間にか元の道に戻ってしまうのではないか」。松本さんは二十二日、治安維持法で摘発された人らとともに、共謀罪の廃案を求めて東京都内で記者会見する。
 (片山夏子、写真も)