<span itemprop="headline">マスメディア情報工作が生んだ「元の木阿弥政権」</span>
マスメディア情報工作が生んだ「元の木阿弥政権」
マスメディアの流布した情報が現実化した。
今回の選挙結果を生み出した要因は以下の三点である。
第一は、政権与党の民主党が主権者国民から総スカンを喰らったこと。
第二の要因は、民主、自民に対抗する、いわゆる第三極陣営が、マスメディアの偏向情報操作によって攪乱されたこと。
しかし、これをマスメディアが徹底的に妨害した。
橋下新党を大宣伝し続ける一方で、小沢新党については完全に報道を封殺した。
第三の要因は、自民党の前回落選者が多数存在したために、いわゆる「次点バネ」が強く効いたことである。
「次点バネ」は政権与党が失態を晒す局面で、より強く威力を発揮する。
政権与党が主権者国民の信頼に応える政権運営をしたなら、「次点バネ」の威力は低下するが、政権与党が大失態を演じれば、「次点バネ」の威力は最大に発揮される。
そして、今回の選挙結果をもたらした最大の原動力はメディアの情報操作にあった。
メディアは次の情報操作を展開した。
第二は、選挙結果が確定的であるとのイメージを植え付け、投票率の上昇抑制が誘導されたこと。
第三は、小沢新党に関する報道を徹底的に封殺したことだ。これに先立ってメディアは、2009年以来、3年以上の長期にわたって、小沢一郎氏に対する「人物破壊工作」を徹底的に展開した。
今回総選挙の最大の目的は、小沢新党つぶしにあったと思われる。
2006年に小沢氏が民主党代表に就任して以来、小沢氏に対する失脚工作は連綿として実行され続けた。
しかし、小沢氏はその攻撃をかわして、2009年に政権交代の大業を成就させた。
既得権益はこの事態に直面して、猛烈な反撃に出た。目的のためには手段を選ばぬという、暴走に次ぐ暴走を繰り返したのである。
その集大成が今回総選挙であったと見ることができる。
唯一許されないことは、小沢新党が強い力を維持することである。
小沢新党が力を維持すれば、再び「既得権益の政治」が破壊され、「主権者国民の政治」が構築される危険が残る。
この認識から、既得権益は総力を結集して小沢新党せん滅を最重要目標に掲げて今回総選挙に臨んだのだと思われる。
野田佳彦氏もこの点を踏まえていた可能性が高い。
この選挙で政権を維持できると考えていたのなら、とてつもない阿呆としか言いようがないが、恐らく野田氏に与えられたミッション=使命は、小沢新党つぶしであって、この意味では野田氏は与えられたミッションをこなしたのだと思われる。
このようなことで、今回選挙は既得権益の思惑通りの結末を迎えた。
選挙集計等で大がかりな不正が行われたとの見方も存在しているが、この点については現時点では何とも言えない。
結局、2009年の政権交代実現から3年余の時間を経過して、「元の木阿弥政権」が誕生したことになる。
すべては、既得権益が「主権者国民の政治」を力ずくで破壊しようとした、その流れに沿うものである。
転載元: 憲法と教育基本法を守り続けよう。