riboni5235’s diary

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家事分担の偏り、女性政治家が少ないこと。ひろゆきさんと考えた“日本の現実” 連載「 #私たちのフェミニズム をみんなで語ろう」第1回:西村博之(ひろゆき)さん 髙崎順子

 

 
MURAMATSU Shiro


髙崎順子




MURAMATSU Shiro

 

SNSや書籍類で目にする機会の増えた「フェミニズム」の言葉。その題材である男女格差(ジェンダーギャップ)の感じ方は、個人の経験や環境が大きく影響するため、フェミニズムは「一人一派」と言われるほどに多彩です。

 

その多彩なフェミニズムは、実際、どのような言葉で語られているのか。その実態を探るため、「 #私たちのフェミニズム をみんなで語ろう」という企画を始めます。

前編を掲載後、私は自分のTwitterで企画に臨んだ姿勢を記し、賛否両論の方々と意見を交わしました。後編を読んでいただく前に、まずは企画についての前編で伝えるべきだった言葉足らずを、補わせて下さい。
この企画では、「フェミニズムとは何か」ではなく、「私たちは今、日本語でフェミニズムという単語をどう見て、使っているのか」を考える、それを言葉にして交わすことを目指します。
その手法として、性別、年齢、立場の様々な語り手にご登場いただき、その方の視線や意見を、なるべくそのまま連ねていくやり方を考えました。「フェミニズム」に関する討論ではなく、それがどう使われているのか、その背景に何があるのかを見る作業です。
この原稿は特別なルールで成り立っています。
・語り手に誤解や理解不足があると感じても、その場ですぐに反論しない
・その考えの背景に何があるかも、語ってもらうようにする
語り手の発言には、どう読んでも腑に落ちない、納得できないこともあるでしょう。しかし、それもまた、「フェミニズム」の言葉をめぐる現実です。
この第1回では、ジェンダーフェミニズムの議論の輪を広げられたらと、あえて、フェミニズムに冷ややかなことも多い「ネット言論」の源流を知る方にお話を聞きました。
私自身、強い違和感を覚える表現やご意見がありました。が、ハフポスト日本版編集部と話し合い、「なるべく、そのまま伝える」との意図で進めました。仮に私が誤解や理解不足を感じたとしても、語り手の方がそう考えた背景も含めて、記事という公の場で共有し、広く議論できればと願っての行動でした。

 

現代日本の「フェミニズム」周辺には、社会を変える力強いアクションがたくさん起こっています。その一方で、バックラッシュもあります。私自身、フェミニズムに救われて今を生きている一女性として、それを非常に残念に思っています。
どんな意見もいったん否定せず、耳を傾け合う。聞いた上で、その意見によって想起されるものや、それに対する自分の考えを深める作業をする。それを性別、年齢、立場や考え方の違いに関わらず一人一人がやっていく材料に、この企画がなればと考えました。
書かれた内容で、誤解を招く箇所や理解不足があると思われるものに関しては、本文中の「編集部の注釈(編注)」や、文末の編集後記、他の資料へのリンク、今後の記事などで補っていけたらと考えています。
新しい試みゆえ、試行錯誤で至らぬ点も多いと思います。どうぞ読者のみなさんより忌憚ないご意見やご批判をいただきつつ、一緒にこの企画を作っていただけましたら幸甚です。
語り手にも聞き手にも、そして読者のみなさんにも、より「男女平等」への考えを深めるきっかけになればと願っています。
それでは後編をお送りします。