<span itemprop="headline">渡辺保「歌舞伎ナビ2」</span>
壮観、左寺子屋の松王丸
右、なんという美貌、フランス生まれのアメリカ人との混血15代目羽左衛門
渡辺保氏
「 この秘伝は私が50年もかかって一生懸命覚えたもので、大事なものですから、できることなら他人に教えたくない。しかし…
歌舞伎は何百年も大勢の人間が工夫に工夫を重ねて作ったものだから、うわべだけではわからない、奥深さを持っている。
眠くて眠くてたまらない荒野は、一瞬にして百花繚乱の花園になります。人間の身体の奥底に潜む官能に結びつき、人生の生き方に深くかかわっています。」
以前ある評論家が歌舞伎には子殺しの話が多い、そのうち首は実は他の人の首…これは江戸時代農村では間引きと言って自分の子を殺さなければならないほど貧しくて、その悲しい辛い思いを持っているからだと。
この本持って観劇中もその演技などと比べたいほどです。
私はそんなに歌舞伎を観ていません、玉三郎中心で(苦笑)
子供の時は御園座に連れて行かれました。
今、御園座ではアイス最中が評判で皆さん、行列されていますが、大昔はソフトクリームでした、きっと高くてここぐらいしか売っていなかったでしょう。
渡辺氏は他の所で芝居はお勧めしない、他人の人生を慰み物にしているからと。
この本では「歌舞伎だけにおぼれないこと、現代劇、ミュージカル何でもいい、そういうものと比較することです」と。
又渡辺氏は通人が嫌い、彼らは歌舞伎をもてあそぶからと。
知識に頼らないこと
娘道成寺で、花子が花びらを集めて鞠を作るしぐさがありますが、
花びらを集めて鞠がつくれるかという道理はどうでもいい。
そんなことを言う人は踊りを観る資格がありません。美しい幻想なのです。
ここ笑えました!
歌舞伎の味方の秘伝は基本的には一つ。今歌舞伎の世界ではその本来の伝統が消えかかってるから教えたい。