riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

「生きづらさを考える」講演会と「表現の自由」の請願 西英子

みなさま  西英子です。

新年おめでとうございます。
今年もみなさんといっしょに、考え、行動していきたいです。

1.さっそくですが、12月末に決めたことがあります。

 3名の講師による鼎談の講演会です。

 前川喜平さん 元文部科学省事務次官
        現代教育行政研究会代表

 三浦まりさん 「ジェンダーと政治」研究の第一人者
        政治学者 上智大学法学部教授
 
 福島みずほ  社民党 参議院 弁護士

 テーマは『生きづらさに立ち向かう』

 実は2ヵ月前、同名の本が岩波書店から出版。編集者
 から送られてきて読みました。本の一部は月刊誌「世界」
 に連載されたものです。お読みになった方もおられるかも
 しれません。

 私は2018年5月5日に前川喜平さんの講演会を開催し
 ました。780名の広い会場が満席になり、たくさんの方
 に帰っていただくことがあったので、もう一度開催しなけ
 ればと思っていたときでした。

 超多忙な3名の講師の日程の調整がむつかしいとあきらめて
 いたら、福島みずほさんが「私がやる」といってくださいま
 した。
 私がこの講演会をしようとした直接のきっかけは、昨年の
 「なごやトリエンナーレ『不自由展』」にあります。
 「平和の少女像」の展示で、観ていない人たちからの「慰安婦
 の展示はけしからん!」という「電凸」が主催者に寄せられ
 たり、「会場でガソリンを撒く」というFAXした59歳の男
 性がいたことでした。幼稚園や小学校にガソリンを撒くとの
 電話もありました。そのために開幕3日で中止になりました。
いま思えば、私にとっての「生きづらさ」の体験でした。

 先にあげた本「生きづらさに立ち向かう」の中の一節を書きます。

 -あなたの生きづらさはあなただけの問題ではないかもしれない。
  社会的に変えていくことで同じ思いをしている多の人たちが助かる
  ことがある。石を投げれば、問題提起すば、それが波紋を呼び、
  大きく変わっていくことがあるー

 2.名古屋市議会へ請願を提出し、12月23日に委員会で審議
   されました。

   (請願の趣旨の陳述)

   河村たかし市長が「平和の少女像」をみて、「日本国民の心を
   踏みにじる行為で、行政の立場を越えた展示だ」と批判し、展示
   中止を求めました。 そして、名古屋市負担金の未払い分は支払わ
   ないと述べました。
   そのことに対して、私は「負担金は全額を支払うべきだ」との請願
   をしたのです。

   展示内容が気にいらないとの理由で、公金支出の権限を持つ市長が
   芸術作品の展示中止をさせることは、憲法21条が禁じる「検閲」
   にあたります。公立美術館で、アートの専門家がアートの観点から
   決定されたものであれば、政治色の作品の展示も認められます。
   公金を使って行うこともできます。
   つまり「お金を出しても、口は出さない」が基本原則です。!

   いま、芸術作品の表現はきわめて多様化しています。今回の企画展
   は、多様化した作品を広く人々に観てもらうことを目的にしていました。
   河村市長は、名古屋市議会で決定した開催経費の負担金を全額支払う

べきです。(陳述終わり)

   
   以上のような内容について、私は3分間の陳述をしました。委員会の審議
   では、共産党の議員だけが1名、私の請願に賛同しましたが、他の議員は
   沈黙でした。結果は「保留」ということになりました。
   しかし、予算調整権を持っている市長が印鑑を押さなければ3400万円
   の負担金を支払うことができないでしょうね。私たち市民が無視さ
   れてしまって恐ろしいです。
   
    国の補助金7800万円の交付をしないことを発表した萩生田文科大臣
   と河村市長は、憲法21条の「表現の自由」を侵害しています。今後の
   各地の展覧会などで、首長と大臣が気に入らないからとお金を払わない
   ということになると、主催者や作家が「自己検閲」におちいってしまい
   自ら表現の自由を放棄してしまうことになる恐れがあります。
   このような社会にならないように、表現の自由をなんとしても壊され
   ないようにしなければならないと強く思っています。

   そのために今回の「請願」をしました。傍聴の呼びかけをしてくださ
   った人がいて、傍聴席も埋まり大きな力になりました。ありがとう
   ございました。