<span itemprop="headline">スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師</span>
「舞台は19世紀の英国、ロンドン。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに再開した理髪店、そこで腕を振るうのは、殺人理髪師スウィーニー・トッド。胸には復讐、目には狂気、そして手にはカミソリを…。」
試写会を観ました。
冤罪、裁く側のおぞましい不正
ヴィクトリア朝は今でもファッションやアンティークでも有名だけれど裏には欺瞞が渦巻き暗い現実から逃れようとセンセーショナルな娯楽が求められたという事です。切り裂きジャックなど連続殺人事件が有名ですね。
映画「パフューム」http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/18660419.htmlもきったないパリの現実が臭うような衝撃的な映画でした。
今も個人的な事件をしっこく追いかけ被害者、容疑者の家族を追い詰める。
かたや巨悪はお咎め無しとか、大甘ではありませんか。本当に大事な事件は隠されていないだろうか。
以前はこのミュージカルの副題は「フリート街の奇妙な床屋」だったが「悪魔」になっている。どちらが悪魔?
この物語は人気あり、何本も戯曲があるそうで1936年、映画にもなっている。
1973年、ソンドハイムはイギリスで上演中のボンドの戯曲「スウィーニー・トッド」 見て従来のスウィーニー物になかった、復讐、産業化の要素に興味を持ち演出家ハロルドプリンスとミュージカル化に乗り出したという。
日本では1981年、鈴木忠志が初めて東宝ミュージカルの演出をこの作品で行う。トッドは共同の幻想として、登場ということである。
市川染五郎、鳳蘭、市原悦子! 立川光貴、中丸忠雄、、山谷初男、沢田亜矢子の出演。テレビ放送で観たのはどちらだったのか。
「シザーハンズ」は好きな映画なのに長い間デップとは認識してなかった!
彼のドキュメント見てなかなかの人物と感心。「プラトーン」にも出ていたとは。「ギルバートブレイク」「ショコラ」「耳に残るは君の歌声」「ネバーランド」「チャーリーとチョコレート工場」「コープスブライド」などいいですね。
「ネバーランド」の純粋な作家と「パイレーツ」と同じ人なんて。
歌もいいじゃないですか。「ウエストサイド」「マイフェアレディ」の頃は吹き替え多かったのに今の俳優は凄いですね。
昨年、http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/17618448.html
市村正親、大竹しのぶ版を観劇して始めて感心した作品。残酷だけれどまるで今の世相。
この映画はリアルすぎかもしれない。モノクロっぽいのに初めから終わりまで鮮血ダラーリ。舞台は最後にカーテンコールもあり観客の持ちを暗くしたままは帰さなずカタルシス感じさせてるけれど。
でもロンドンのあの頃の雰囲気がよく出ていて敵役アラン・リックマンもデップもパイ屋の女将さんヘレナ・ボナム=カーターも適役でした。
ティム・バートンとのコンビがさえてます。
ソンドハイムの曲は難解で私には覚えられないけれど美しい。
「ジョアンナ~♪」は耳に残ります。