riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">九州陶磁文化館柴田夫妻コレクション</span>




柴田夫妻から寄贈された江戸時代の有田磁器およそ1600点を一堂に展示。
柴田夫妻コレクション

100均で買い物もされた柴田氏、
有田焼は商品として生き残るには厳しい環境にあると危機感をもっていらしゃいました。



1940年 東京に生まれる
1963年 慶應義塾大学卒業、以後食品会社を経営
1989年 有田焼コレクションを佐賀県立九州陶磁文化館へ寄贈を始める
大英博物館へもコレクションを寄贈・大英博物館名誉パトロンに就任
1997年 有田町名誉町民・佐賀県立九州陶磁文化館特別専門研究員委嘱
1999年 愛知県芸術大学講師就任・大有田焼振興協同組合顧問就任
2004年 死去





 






私は有田焼に非常に感動し心惹かれましたので、次の世代に残さねばと思ったのです。有田焼は、知れば知るほど陶磁器史上特殊なやきものなんです。原料が石である上にコスト的にも品質を保つためにも、非常にハンディキャップがある産品だった。にもかかわらず、生産し続けられてきたのはなぜか、と非常に興味深いですね。注目すべきところは、中国の景徳鎮同様、有田は海外からの注文品を請け負うことで、自分の国にない文化や歴史の要望に合せて生産を行っていたという点があります。またその注文も高い品質を求め、作り手もそれにこたえる。そしてそれに相応した対価もきちんと払われていた。現在の有田はこういった過去の事実を振り返り、では一体今、どんな物を作らなければいけないのか、消費者は質や値段を含めてどんな物を求めているのか、現実を考えるべきだと思います。その為には表面的な美しさを見ているだけでは、客の求めている物の本質が見えてこない。







デルフト焼きは有田を真似たのでしょうね。
このページの画像、後半は柴田夫妻コレクションではありません(?)