<span itemprop="headline">絵のような美しさ「二人椀久」</span>
二世花柳錦之輔振り付け
浮世絵のように絵になります。これほど着物を綺麗に見せてくれる役者はいないと思います。
今回は海老蔵と共演。まだプログラムに写真が載っていないときは買わないので写真ありません。一枚500円のブロマイド買えば良かったのですが。
玉さんファンは仁左衛門様との共演が一番の望みですが松山太夫が見られたので幸せ~。
昔観た仁左衛門との競演は最後松山太夫が白象に乗り退場したと思うのですが、間違ってますか?振り付けも違います。
30分ぐらいの舞踊です。昼の部のトリ
海老蔵の頬がこけていてどうしたのかと思いましたがブログでは体重は増えていると…不思議、
夜の部は出ずっぱりですから体力が心配。
休演日を提案している海老蔵、私も歌舞伎役者は何年も休みがないと聞くからお休みはあるほうが安心です。
猿翁さんはお年ですが、病気休演の方も多いので心配です。
さて椀屋九兵衛は松山太夫に入れあげすぎて軟禁され狂った人!
大阪の豪商であった椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]は、馴染みを重ねた傾城の松山太夫に入れあげすぎてしまい、 座敷牢に軟禁されたことから発狂した、と言われています。
この日本舞踊では、狂乱した椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]が松山太夫との華やかかりし頃の幻影をみて踊りますが、 やがてはその幻も消え、ひとり舞台上に残され、泣き倒れ伏す、という内容のものです。
二人[ににん]とは、松山太夫が椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]の羽織を着て、椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]になって連れ舞する、 という意味合いを示しています。ですから、この演目では、舞台上に椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]と松山太夫の二人が登場し、舞い踊ります。
花道から登場する椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ](以下、椀九)は、髪は乱れ杖をついて、「とかく恋路の濡れ衣」の詞とともに現れ、 舞台へ移動します。
松山太夫を思い焦がれて踊りながら、「暫しまどろむ手枕は」で、寝入っていきます。そうするうちに幻影として松山太夫が現れて、 ふたりの恋の華やかかりし頃を再現しながら、舞踊は華やかに進行していくのです。
◇起
たどり行く 今は心も乱れ候
末の松山 思いの種よ
あのや椀久は これさ これさ
うちこんだ とかく恋路の濡れ衣
干さぬ涙の しっぽりと ←ここで椀久さん登場。
身にしみじみと 可愛ゆさの
それが嵩じた 物狂い
とても濡れたるや 身なりゃこそ
親の意見もわざくれと
とかく耳には入相の
鐘に合図の廓へ
行こやれ 行こやれ
さっさ ゆこやれ
昨日は今日の昔なり
坊様 坊様 ちと たしなませんせ
墨の衣に身は染みもせで
恋に焦がるる 身は浮舟の
寄る辺定めぬ 世のうたかたや
由縁法師の そのひと節に
独り焦がれる一人ごと
恋しき人に逢わせてみや
とかく心のやる瀬なき
身のはて 何とあさましやと
暫しまどろむ手枕は
此の頃見する現なり
◇承
行く水に 映れば変わる飛鳥川 ←ここで松山さん登場
流れの里に 昨日まで
はて 勿体つけたえ
思いざしなら 武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
恋に弱身を 見せまじと
ぴんと拗ねては 背向けて
くねれる花と 出てみれば
女心の強からで
あとより恋の せめ来れば
小袖に ひたと 抱き付き
もうし 椀久さーん
振られず帰る 仕合せの
松にはあらぬ 太夫が袖
月の漏るより闇がよい
いいや いやいや
こちゃ闇よりも月がよい
御前もそうかと寄添えば
筒井筒 井筒にかけし麿がたけ
老いにけらしな 妹見ざる間にと
詠みて送りける程に
其の時女も
比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ
君ならずして誰かあぐべき と
互いに詠みしゆえなれば
筒井筒の女とも 聞こえしは
有常が娘の古き名なるべし
お茶の口切り たぎらす目元に取り付けば
なんぞいな 手持ち無沙汰に
拍子揃えて わざくれ
按摩けんぴき 按摩けんぴき ←ここからテンポアップ
さりとはひけひけひねろ
自体 某は東の生まれ
お江戸町中 見物様の
馴染 情けの 御贔屓つよく
按摩けんぴき
朝の六つから 日の暮る迄
さりとは さりとは かたじけない
廓々は我家なれば
やり手 かむろを 一所に連れ立ち
急ぐべし 遊び嬉しき馴染みへ通う
恋に焦がれて
ちゃちゃと ちゃとちゃと
ちゃっとゆこやれ
可愛がったり がられてみたり
無理な口舌も 遊びの品よく
彼方へ云いぬけ 此方へ云いぬけ
裾に縺れて じゃらくら じゃらくら
◇転
じゃらくら じゃらくら 悪じゃれの ←ここで、松山さん退場。
◇結
花も実もある しこなしは
一重二重や 三重の帯
ふすまのうちぞ そろかしく
歌詞が聞きとれるようになるといいのですが、夢見ごごちの内に幕でした。
たどり行く 今は心も乱れ候
末の松山 思いの種よ
あのや椀久は これさ これさ
うちこんだ とかく恋路の濡れ衣
干さぬ涙の しっぽりと ←ここで椀久さん登場。
身にしみじみと 可愛ゆさの
それが嵩じた 物狂い
とても濡れたるや 身なりゃこそ
親の意見もわざくれと
とかく耳には入相の
鐘に合図の廓へ
行こやれ 行こやれ
さっさ ゆこやれ
昨日は今日の昔なり
坊様 坊様 ちと たしなませんせ
墨の衣に身は染みもせで
恋に焦がるる 身は浮舟の
寄る辺定めぬ 世のうたかたや
由縁法師の そのひと節に
独り焦がれる一人ごと
恋しき人に逢わせてみや
とかく心のやる瀬なき
身のはて 何とあさましやと
暫しまどろむ手枕は
此の頃見する現なり
◇承
行く水に 映れば変わる飛鳥川 ←ここで松山さん登場
流れの里に 昨日まで
はて 勿体つけたえ
思いざしなら 武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
恋に弱身を 見せまじと
ぴんと拗ねては 背向けて
くねれる花と 出てみれば
女心の強からで
あとより恋の せめ来れば
小袖に ひたと 抱き付き
もうし 椀久さーん
振られず帰る 仕合せの
松にはあらぬ 太夫が袖
月の漏るより闇がよい
いいや いやいや
こちゃ闇よりも月がよい
御前もそうかと寄添えば
筒井筒 井筒にかけし麿がたけ
老いにけらしな 妹見ざる間にと
詠みて送りける程に
其の時女も
比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ
君ならずして誰かあぐべき と
互いに詠みしゆえなれば
筒井筒の女とも 聞こえしは
有常が娘の古き名なるべし
お茶の口切り たぎらす目元に取り付けば
なんぞいな 手持ち無沙汰に
拍子揃えて わざくれ
按摩けんぴき 按摩けんぴき ←ここからテンポアップ
さりとはひけひけひねろ
自体 某は東の生まれ
お江戸町中 見物様の
馴染 情けの 御贔屓つよく
按摩けんぴき
朝の六つから 日の暮る迄
さりとは さりとは かたじけない
廓々は我家なれば
やり手 かむろを 一所に連れ立ち
急ぐべし 遊び嬉しき馴染みへ通う
恋に焦がれて
ちゃちゃと ちゃとちゃと
ちゃっとゆこやれ
可愛がったり がられてみたり
無理な口舌も 遊びの品よく
彼方へ云いぬけ 此方へ云いぬけ
裾に縺れて じゃらくら じゃらくら
◇転
じゃらくら じゃらくら 悪じゃれの ←ここで、松山さん退場。
◇結
花も実もある しこなしは
一重二重や 三重の帯
ふすまのうちぞ そろかしく
歌詞が聞きとれるようになるといいのですが、夢見ごごちの内に幕でした。
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