<span itemprop="headline">玉三郎の好きな絵</span>
数年前、この絵の展覧会を新聞で知り近郊の美術館まで車を飛ばした。
こんな仁王のような自画像の迫力に引きこまれどうしても観たくなったのだ。
美術舘入り口に胡蝶蘭が飾ってあった。なんと玉三郎からのプレゼント。あの優美な玉三郎が!
玉三郎の純粋で強い意志からみれば不思議ではないと思ったし同作家の絵に魅了されるのはうれしくもあった。
お正月過ぎて近所の古本と骨董商う店の前で驚いた。その作家筧忠治の個展、即売をしていたから。
この作家は絵を売ることはなかったがお亡くなりになり息子さんが手放している。
筧さんの母の肖像や猫の絵も一度観たら忘れられない。
刈谷美術館では出品されていなかった花の絵もあり一瞬、無理して購入しようかと思ってしまったくらい。
というのもそこの主人に玉三郎も買っていると聞いたから。
何か売って買えたらなんて…
帰宅して検索したら、玉三郎はこの自画像がお父さんに似ているからと筧さんに頼みこんだらしい。このことはこちらのhttp://gold.ap.teacup.com/syumoku/51.htmlブログにくわしい。
筧さんは愛知県生まれ。今の名古屋気象台に勤務しながら絵を描いた。
私もよく行く鶴舞公園や覚王山でもスケッチされたそうだ。
晩年のお顔は自画像とは別人と思うほど穏やかである。